かきの国 浦村町

■そびえる大岩壁の真下にご本殿、【浦神社】
※現在は建て替え工事中
麻生浦大橋近くの氏神。明治40年に浦神社と命名。「浦の権現さん」と親しまれている。
およそ30mの切り立った岩壁を背にこの地方では珍しい朱塗りのご本殿が建てられている。
本殿上の滝を流れる水は一度も絶えたことがないとか。
その昔、湧き水を飲むと目の病が良くなるということから「目薬の水」と名付けられた。
主祭神は「安雲別之命(あづみわけのみこと)」という女性の神様。

■大きな門符が潮風に揺れる【幸神(さいのかみ)】
鳥羽磯部漁協浦村支所の近くに小さな祠がある。
小高い丘になっていたところを切り開き、丘の上にあった神を祀り、漁業の安全と大漁を願う。

■完売続出!こだわりの海幸山幸【今浦朝市】
今浦の母さんたちが中心となって結成されたグループが「地元の新鮮な食材を消費者に届け、
地域の活性化につなげていこう!」との思いで
月2回の朝市を開催。
旬の野菜や魚介、海藻類、手作りタコ飯やカキの佃煮、漬物に今浦みそといろんな商品が並ぶ。
◎開催場所は鳥羽市浦村町244-1/旧今浦保育所
◎毎月第1・3日曜(1月のみ第1日曜休み)8-10時

■素朴なままに受け継がれた味噌【今浦みそ】
昔ながらのやり方で今浦の元気ばあちゃんが手間暇かけてつくる味噌。地元食材にこだわり、
材料は松阪産の豆、米は今浦産、麹も全て手作りで商品化された。
安心安全で減塩、まろやかな味わいが浦村内外からも人気。

■昔からの言い伝え 浦の七不思議!
蒔かぬ麻-------往古より麻が群生していた。蒔かなくても生えることから。
女漕船----------夫婦そろって漁に出るとき、妻が舟漕ぎをすることから。
逆さ川----------字のりがせの流れる川で、洪水などにより逆流するため。
四季桜----------年中花を咲かせている桜樹があり、坂上田村麻呂も見に来たという。
鳴かずの蛙-----恵ヶ谷の蛙は鳴き方が小さいためこう呼ばれた。
刈らずの真菰--里の大方浦の南山地一体に群生している芽、萓を神聖視してよぶ。
片枝梨----------一年交替にて片方ずつの枝に結実していたという。
                (岩田準一著「鳥羽志摩の民俗」より抜粋)