スクスク育った1年もの。甘みがあり品質も安定
●真牡蠣
●牡蠣は2枚貝。アサリなどと同じこうぞだが育つ環境などにより細長くなったり、丸くなったりと殻の形が変わる。全体に丸みを帯びて分厚いものが身が良質といわれる。
●新鮮なものは、黒いヒダの部分がしっかりと縮み、身は乳白色でふっくらとして光沢がある。
●旬は海水温も低くなる年明け1月〜2月下旬。その時期は牡蠣の体内に美味しさの素である旨味成分=グリコーゲンが大量に蓄えられている。
■■浦村かきが出来るまで■■
①【採苗】
7~9月頃に孵化した牡蠣の赤ちゃんは約2週間、海中で浮遊生活を送り、その後、岩などにくっつく。この性質を利用しコレクター(ホタテ貝殻)を海中に入れ、約0.3ミリの幼生を付着させる。コレクターは三陸地方から購入。一部、浦村地域でも自種で育成中。
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②【養殖】
牡蠣の幼生は桟橋などで育て、大きくなると採苗のホタテ貝殻を外し、新しい針金に一枚ずつ間隔をあけ垂下連を作って沖の筏へ移す。一つの垂下連には通常20枚のホタテ貝殻が使われ、一台の筏に150本吊るされる。
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③【収穫】
孵化から一年経った10月下旬~11月上旬にかけて牡蠣の成長具合を見て出荷が始まる。筏から上げて収穫する。
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④【殻掃除】
収穫された牡蠣はホタテ貝殻からはずし、泥や付着したフジツボやムラサキガイ、ホヤなどの生物を取り除く。
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⑤【選別・畜養】
用途、サイズ別に分けカゴや網ネットに入れ再び海へ。牡蠣殻が再生され、低密度での飼育のため身入りが良くなる。
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⑥【浄化】
育った牡蠣を洗浄し紫外線殺菌された海水が注がれた水槽内で18時間以上置き、身の中まで奇麗にする。